「何でも対応します」が、何も伝えていない
製造業・工場のサイトに「金属加工・樹脂加工・溶接・組立まで幅広く対応しております」という一文がある場合、発注担当者はどう受け取るでしょうか。
「幅広く対応」という表現は、逆説的に「何が得意かが分からない」という印象を与えます。発注者は「自分の案件に対応できるか」を確認したくてサイトを訪れています。「できます」という表明より、「これだけやってきた実績・能力がある」という証明を求めています。
特に新規の取引先を探しているバイヤーは、複数の工場サイトを並行して調査します。その絞り込みのプロセスで、加工能力が具体的に示されていない会社は「情報不足」として早々に候補から外れます。

製造業サイトで「加工能力が伝わらない」3つの原因
原因① 対応素材・加工種別の一覧がない
「金属加工対応」というだけでは、「アルミは扱えるか」「ステンレスの薄板は可能か」「焼入れ処理まで一貫して対応できるか」が分かりません。対応可能な素材・工程・仕上げの種類をリスト化することで、担当者は自分の案件との適合を判断できます。
原因② 最小・最大ロット数の記載がない
試作品を1〜2個作りたい発注者と、月産1万個の量産を依頼したい発注者では、求める工場が異なります。「試作1個〜対応可能」「量産:月産1,000〜10,000個が標準」のような情報がないと、自分のロット数に対応できるかが判断できません。
原因③ 加工精度・品質管理基準の記載がない
精密部品の加工や厳しい品質管理が求められる業界向けの発注では、「どのくらいの精度まで対応できるか」「どんな品質管理体制があるか」が発注判断の重要な基準です。この情報がないと、「適合するか分からない」として敬遠されます。
「発注したくなる工場ページ」を作る3つの改善
① 加工能力一覧を「素材別×工程別」で整理する
「対応素材:鉄・アルミ・ステンレス・銅・樹脂(ABS・POM・ナイロン等)」「対応工程:切削・旋盤・溶接・板金・プレス・表面処理(メッキ・塗装・アルマイト)」のような一覧を表形式で提示します。担当者がチェックリスト的に確認できる構成が最も使いやすい形です。
② 主要設備・機械のスペックを公開する
保有しているマシニングセンター・旋盤・プレス機・3次元測定器などの設備一覧と主要スペックを掲載することで、「この加工が実現できる設備がある会社」という具体的な根拠になります。機械の型番まで公開している工場は「何も隠していない透明な会社」という信頼感も生みます。
③ 納品実績・加工サンプルを写真で掲載する
「精密部品の加工事例:公差±0.01mm対応」「アルミダイキャスト後の切削仕上げ事例」のように、加工サンプルや納品実績の写真は技術力の最も直感的な証明です。お客様の許可を得た製品写真や、自社製品の加工例を蓄積していくことが実績ページの核になります。

「指名でくる発注」は、情報を開示した工場に来る
製造業・工場の新規取引先開拓では、「サイトを見て問い合わせしてきた発注者」は質が高いことが多いです。なぜなら、加工能力・設備・実績を確認した上で「ここなら対応できる」と判断して連絡してくるからです。
情報を開示することは、「自社の能力に合った案件だけを集める」フィルタリングでもあります。
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