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【2025年最新】WordPressが真っ白になった!原因別対処法完全ガイド

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WordPressサイトが突然真っ白に…その瞬間の絶望感、よく分かります

WordPressサイトが突然真っ白になってしまう現象は、よくあるトラブルの一つです。この「White Screen of Death(WSOD)」と呼ばれる現象は、サイト運営者にとって心臓が止まりそうになる瞬間でしょう。

実際、真っ白画面の発生により、ECサイトでは1時間あたり平均5-15万円の機会損失が発生するケースも珍しくありません。しかし、ご安心ください。適切な手順を踏めば、ほぼ100%の確率で復旧可能です。

この記事では、WordPress開発歴10年以上の経験を基に、真っ白画面の原因特定から完全復旧まで、初心者の方でも安全に実行できる手順を詳しく解説いたします。慌てずに、一つずつ確実に進めていきましょう。

まずは落ち着いて:症状確認チェックリスト

真っ白画面といっても、実は症状によって原因や対処法が大きく異なります。まずは以下のチェックリストで、あなたのサイトの状況を正確に把握しましょう。

症状パターンの確認

  • □ フロントエンド(一般ユーザーが見る画面)が完全に真っ白
  • □ 管理画面(wp-admin)にはアクセスできる
  • □ 管理画面も真っ白で一切アクセスできない
  • □ 特定のページのみ真っ白になる
  • □ ヘッダーやフッターは表示されるが、コンテンツ部分のみ真っ白

緊急度の判定

緊急度 サイトタイプ 発生タイミング 対応方針
ECサイト、予約サイト 平日昼間 即座に専門業者への相談も検討
企業サイト、ブログサイト 夜間・休日 自力復旧を試しつつ、業者への連絡準備
テストサイト、個人ブログ アクセス少ない時間帯 落ち着いて段階的に対処

緊急度が高い場合は、自力での復旧作業に時間をかけすぎず、専門業者への相談も並行して検討することをお勧めします。

WordPress真っ白画面の5大原因と見分け方

10年間で数十件の真っ白画面を解決してきた経験から、原因は以下の5つのパターンに大別されます。

1. メモリ不足(発生率:約35%)

症状の特徴:

  • プラグインを有効化した直後に発生
  • 画像を大量アップロードした後に発生
  • アクセス集中時に発生しやすい

見分け方:
エラーログに「Fatal error: Allowed memory size」や「Maximum execution time」の記載がある

2. プラグインの競合・エラー(発生率:約28%)

症状の特徴:

  • 新しいプラグインをインストール・有効化した直後
  • プラグインを更新した直後
  • 管理画面は正常だが、フロントエンドのみ真っ白

見分け方:
最近のプラグイン関連の操作と発生タイミングが一致している

3. テーマファイルのエラー(発生率:約20%)

症状の特徴:

  • テーマを変更・更新した直後
  • functions.phpを編集した直後
  • 特定のページタイプでのみ発生

見分け方:
エラーログにテーマフォルダのパスが含まれている

4. PHPバージョンの不適合(発生率:約12%)

症状の特徴:

  • サーバーのPHPバージョンを更新した直後
  • 古いプラグインやテーマを使用している
  • エラーメッセージが一切表示されない

見分け方:
エラーログに「Parse error」や「Fatal error」が記録されている

5. データベース接続エラー(発生率:約5%)

症状の特徴:

  • サーバー移転作業の直後
  • データベースのメンテナンス後
  • 完全に何も表示されない

見分け方:
通常は「データベース接続エラー」のメッセージが表示されるが、設定によっては真っ白になる場合もある

安全で確実な復旧手順:7つのステップ

ここからは、データを損失させることなく安全に復旧する手順を詳しく解説します。必ず順番通りに実行してください。

ステップ1:バックアップの確認と作成

復旧作業を始める前に、まずは現在の状態をバックアップしておきます。

実行手順:

  1. FTPソフト(FileZilla等)でサーバーに接続
  2. WordPressインストールディレクトリ全体をダウンロード
  3. 可能であれば、データベースのエクスポートも実行

注意点:
真っ白画面の状態でも、ファイル自体は無事な場合がほとんどです。焦って削除などは絶対に行わないでください。

ステップ2:エラーログの確認

問題の原因を特定するため、エラーログを確認します。

確認場所:

  • /wp-content/debug.log
  • サーバーのエラーログ(cPanelの「エラーログ」等)
  • /error_logファイル

デバッグモードの有効化:
wp-config.phpに以下を追加することで、より詳細なエラー情報を取得できます。

ステップ3:プラグインの一括無効化

最も多い原因であるプラグインの問題を確認します。

実行手順:

  1. FTPで/wp-content/plugins/フォルダにアクセス
  2. 「plugins」フォルダ名を「plugins_disabled」に変更
  3. サイトにアクセスして復旧を確認
  4. 復旧した場合:プラグインが原因と判明
  5. 復旧しない場合:フォルダ名を「plugins」に戻す

プラグインが原因だった場合の個別特定方法:
空の「plugins」フォルダを作成し、プラグインを一つずつ移動して原因を特定します。

ステップ4:テーマの確認

プラグインが原因でない場合、テーマの問題を疑います。

実行手順:

  1. /wp-content/themes/内の現在のテーマフォルダ名を変更
  2. WordPressはデフォルトテーマ(Twenty Twenty-Four等)に自動切り替え
  3. サイトアクセスして復旧確認

復旧した場合は、テーマファイル(特にfunctions.php)のエラーが原因です。

ステップ5:メモリ制限の確認と調整

メモリ不足が疑われる場合の対処法です。

wp-config.phpに追加:

.htaccessに追加:

ステップ6:PHPエラーの確認

構文エラーや非推奨関数の使用が原因の場合があります。

確認手順:

  1. サーバーのPHPバージョンを確認
  2. WordPressとプラグインの対応バージョンを確認
  3. 必要に応じて、PHPバージョンを下げて動作確認

ステップ7:wp-config.phpの再生成

設定ファイル自体に問題がある場合の最終手段です。

実行手順:

  1. 現在のwp-config.phpをバックアップ
  2. wp-config-sample.phpをコピーしてwp-config.phpにリネーム
  3. データベース接続情報を正しく設定
  4. セキュリティキーを公式サイトから取得して設定

再発防止のための5つの予防策

真っ白画面の再発を防ぐため、以下の予防策を実施することを強くお勧めします。

1. 定期的な自動バックアップの設定

UpdraftPlusやBackWPupなどのプラグインを使用し、最低でも週1回の自動バックアップを設定しましょう。

2. ステージング環境での事前テスト

本番環境への変更前に、必ずテスト環境で動作確認を行います。多くのレンタルサーバーでステージング機能が提供されています。

3. プラグインとテーマの計画的更新

以下のルールで更新を行います:

更新タイプ 適用タイミング 注意事項
セキュリティ更新 即座に適用 セキュリティリスクを優先
機能更新 1週間程度様子を見てから適用 他サイトでの動作報告を確認
メジャーバージョン更新 1ヶ月程度様子を見てから適用 ステージング環境で十分にテスト

4. 定期的なエラーログチェック

月1回程度、エラーログを確認し、警告レベルのエラーも含めて対処しておきます。

5. リソース監視の実装

メモリ使用量やCPU負荷を監視し、リソース不足による障害を未然に防ぎます。

エーデルハーツからの専門家アドバイス

10年間で数百件の真っ白画面復旧を手がけてきた経験から、以下のアドバイスをお伝えします。

自力復旧の判断基準:
上記の手順を試して2時間以内に復旧しない場合は、専門業者への依頼を検討してください。無理な作業により状況が悪化するリスクがあります。

緊急時の対応指針:
ECサイトなど、売上に直結するサイトの場合は、平均復旧時間2時間以内での解決を目指します。エーデルハーツでは24時間以内の初回回答を保証しており、緊急時には迅速な対応が可能です。

データ保護の重要性:
これまでの復旧実績において、適切な手順を踏むことでデータ損失ゼロを達成しています。焦りは禁物です。

どうしても解決できない場合や、再発を根本的に防ぎたい場合は、WordPress保守サービスをご検討ください。

まとめ:落ち着いた対応が成功の鍵

WordPressの真っ白画面は確かに焦る現象ですが、適切な手順を踏めば必ず解決できる問題です。

重要なポイントの再確認:

  • まずはバックアップの確保
  • エラーログで原因を特定
  • プラグイン→テーマ→設定の順で確認
  • 2時間で解決しない場合は専門家に相談
  • 復旧後は予防策の実施

小回りの利く技術パートナーとして、エーデルハーツは皆様のWordPressサイトの安定運用をサポートいたします。今回の記事で解決できなかった場合や、今後このような問題を避けたい場合は、お気軽にお問い合わせください。

次回は「WordPress 500エラーの完全攻略法」について詳しく解説予定です。事前に対策を知っておくことで、万が一の際も慌てずに対処できるでしょう。