以前の記事「WordPress 3分間フッキング:imgタグのalt属性を直前の見出しから自動生成する」では、the_content フィルターを使ってalt属性を自動挿入するテクニックをご紹介しました。
あの記事の最後に予告していた「生成AIを使ってaltを自動提案するプラグイン」が完成しました。
今回はその紹介です。
フックだけでは限界がある
前回のフックで実現できるのは「直前の見出しテキストをaltに使う」アプローチでした。これは「ないよりマシ」を大きく超えた改善ですが、画像の内容そのものを理解した上でaltを設定しているわけではありません。
たとえば「WordPressのセキュリティ設定」という見出しの下に3枚の画像があっても、
- 1枚目:WordPressの管理画面のスクリーンショット
- 2枚目:プラグインの設定画面
- 3枚目:完了後の確認画面
これらに「WordPressのセキュリティ設定 01〜03」と入るだけでは、本当の意味での適切なaltとは言えません。
本当に適切なaltは、画像の前後の文章を読んで、その画像が何を説明しているのかを理解した上で設定するものです。それを自動でやってくれるのが今回のプラグインです。
Edel Alt AI とは
「Edel Alt AI」は、記事本文を生成AIが解析し、altが未設定・空の画像に適切なaltテキストを提案・保存するWordPressプラグインです。
大事な設計方針として、AIが勝手に保存するのではなく「AIが提案→人間が確認・編集→保存」というフローにしています。全自動にすると意図しないaltが大量に入るリスクがあるため、最終判断は人間が行う設計です。
主な機能
1. 記事一覧画面
alt未設定・空の画像を含む記事を一覧で確認できます。

一覧には以下の情報が表示されます。
- 記事タイトルと投稿日
- alt未設定画像の件数(赤いバッジで表示)
- 画像の拡張子別内訳(WEBP・AVIF・UNKNOWN など)
また、投稿記事・固定ページ・カスタム投稿タイプをタブで切り替えて確認できます。ミュージアム作品や展示室設定などのカスタム投稿も対応しています。
2. 記事詳細画面(AI提案)
「AI提案を生成」ボタンを押すと、その記事の本文をAIが読んで、各画像に適切なaltテキストを提案します。


詳細画面には以下が表示されます。
- 画像のサムネイル
- ファイル名と拡張子バッジ
- 現在のalt値(未設定の場合は「未設定」と表示)
- AIが提案したaltテキスト(テキストフィールドで編集可能)
提案されたaltテキストは保存前に編集できます。気に入らない提案は「再提案」ボタンで個別に再生成することも可能です。確認・編集が完了したら「一括保存」または「個別保存」で記事本文に反映されます。
3. 設定画面
AIプロバイダー・APIキー・プロンプトを管理画面から設定できます。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用するAI | Google Gemini / OpenAI から選択 |
| APIキー | 選択したプロバイダーのAPIキーを入力 |
| モデル名 | 使用するモデルを指定(例:gemini-2.0-flash) |
| プロンプト | AIへの指示文をカスタマイズ可能。記事本文はプロンプト末尾に自動追加される |
GeminiはGoogle AI Studioで無料のAPIキーを取得できるため、まず試してみたい方にはGeminiがおすすめです。
対応しているalt未設定のパターン
| パターン | 対応 |
|---|---|
| alt属性自体がない | ✅ 対象 |
alt=""(空文字) |
✅ 対象 |
alt=" "(空白のみ) |
✅ 対象 |
| すでにaltが設定されている | ❌ 対象外(上書きしない) |
注意点・制限事項
- ページビルダー(Elementor等)が独自出力する画像は対象外です(
the_contentを経由しないため) - AIへのAPI通信が発生するため、記事数・画像数が多い場合は処理に時間がかかることがあります
- 提案されるaltテキストの精度はプロンプトとAIモデルの性能に依存します。保存前に必ず内容を確認してください
- APIキーの利用料金は各プロバイダーの料金体系に従います
フックとプラグインの使い分け
前回のフックと今回のプラグインは、目的が異なります。用途に応じて使い分けてください。
| 3分間フッキング(前回) | Edel Alt AI(今回) | |
|---|---|---|
| 動作タイミング | 表示時にリアルタイム処理 | 管理画面で手動実行・DB保存 |
| altの品質 | 直前の見出しから生成(機械的) | AIが文脈を読んで生成(意味的) |
| コスト | 無料 | AI APIの利用料が発生 |
| 向いているケース | とにかく手軽にaltを入れたい | 適切なaltをきちんと設定したい |
「まずフックで全記事のaltをざっと改善して、重要な記事だけプラグインでAI提案を使って丁寧に設定する」という組み合わせが、コストパフォーマンスの良い運用です。
Edel Alt AI を無料でダウンロードできます
「Edel Alt AI」は、Storesのプラグインショップにて無料で配布しています。WordPressにインストールするだけでそのままお使いいただけます。
ぜひお試しください。使ってみた感想・不具合のご報告もお待ちしています。
▶ Edel WP Plugins ショップはこちら(無料)
有料・無料あわせたプラグインの一覧は、以下のページからもご確認いただけます。
まとめ
- alt未設定・空の画像を含む記事を一覧で把握できる
- AIが記事本文を読んで、各画像に意味のあるaltテキストを提案する
- 提案は編集可能・確認してから保存する設計のため、意図しないaltが入らない
- Google Gemini / OpenAI に対応。プロンプトもカスタマイズ可能
WordPressサイトのSEO改善や保守サポートについては、以下のページもご参照ください。