おはようございます!埼玉県川越市を拠点にWordPressのお悩み解決を行っている、矢部@エーデルハーツです。
「昨日まで普通に表示されていたのに、突然サイトが見られなくなった」
2026年5月下旬、このようなお問い合わせを立て続けに2件いただきました。
どちらもWordPressサイトで、画面には「このサイトで重大なエラーが発生しました」と表示され、管理画面にもログインできない状態でした。
調査を進めたところ、2件とも共通していたのがShortcodes Ultimateプラグインでした。
今回は実際に発生したエラー内容と、復旧までの流れを記録として残しておきます。
発生した症状
お問い合わせ時の症状は、どちらのサイトもほぼ同じでした。
- 昨日までは正常に表示されていた
- 突然サイトが表示されなくなった
- 管理画面にもログインできない
- 「このサイトで重大なエラーが発生しました」と表示される
WordPressでは、プラグインやテーマで致命的なエラー(Fatal Error)が発生すると、サイト全体が停止してしまうことがあります。
今回もそのパターンでした。
実際のエラーメッセージ
環境によっては、エラー内容がそのまま画面に表示されることがあります。
今回確認できたエラーは次のような内容でした。
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Warning: require_once(.../shortcodes-ultimate/freemius/start.php): Failed to open stream: No such file or directory Fatal error: Failed opening required '.../shortcodes-ultimate/freemius/start.php' |
ポイントは、freemius/start.phpというファイルが存在しないという部分です。
Shortcodes Ultimateのメインファイルでは、このファイルを読み込む処理が実行されます。しかし、何らかの理由でファイルが存在しない状態になっていたため、PHPがFatal Errorを発生させ、WordPress全体が停止していました。
画面に原因が表示されない場合もある
ただし、すべての環境でエラー内容が表示されるわけではありません。
WordPressの設定によっては、単に「このサイトで重大なエラーが発生しました」とだけ表示される場合があります。
その場合は、WordPressのデバッグログを確認します。
wp-config.phpに以下の設定を追加または変更してください。
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define( 'WP_DEBUG', true ); define( 'WP_DEBUG_LOG', true ); define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false ); |
設定後に再度アクセスすると、通常は wp-content/debug.log にエラー内容が出力されます。
今回も一部のサイトでは画面だけでは判断できなかったため、デバッグログを有効化して原因を特定しました。
まずは画面のエラーメッセージを確認し、分からなければdebug.logを確認するという流れがおすすめです。
なお、調査が終わったらWP_DEBUGは元の設定へ戻しておきましょう。
2件とも同じエラーだった
今回興味深かったのは、立て続けに発生した2件がほぼ同じ状況だったことです。
| 項目 | サイトA | サイトB |
|---|---|---|
| サーバー | ロリポップ | さくらのレンタルサーバー |
| プラグイン | Shortcodes Ultimate | Shortcodes Ultimate |
| エラー箇所 | shortcodes-ultimate.php | shortcodes-ultimate.php |
| 不足ファイル | freemius/start.php | freemius/start.php |
| 結果 | サイト停止 | サイト停止 |
ここまで一致していることから、個別サイトの設定ミスというよりも、特定バージョンの配布ファイルや更新処理に何らかの問題があった可能性が考えられます。
WordPress公式フォーラムにも同様の報告があった
念のため調査したところ、WordPress公式フォーラムにも同様の報告が投稿されていました。
内容を見ると、今回と同じく freemius/start.php が見つからないことでサイトが停止しているケースが確認できます。
そのため、今回の現象は特定サイトだけで発生したものではなく、複数の環境で発生していた可能性があります。
実際に行った復旧作業
今回はSSHでログインして調査を行いましたが、復旧自体はFTPでも対応できる内容でした。
エラーメッセージから原因のプラグインが特定できていたため、以下の手順で復旧しました。
- FTPでサーバーへ接続
- wp-content/plugins/shortcodes-ultimate フォルダをバックアップ
- shortcodes-ultimate フォルダを削除またはリネーム
- サイト表示が復旧することを確認
- 最新版のShortcodes Ultimateを再インストール
- プラグインを有効化
結果として、サイトは正常に復旧しました。
最新版では問題が解消されていた可能性があります。
今回のように原因のプラグインが特定できている場合は、無理にSSHを使わなくてもFTPだけで復旧できるケースが少なくありません。
なぜこのようなことが起こったのか
今回の原因を断定することはできません。
ただし、次のような可能性が考えられます。
- 特定バージョンの配布ZIPファイルに問題があった
- 自動アップデート中に展開処理が失敗した
- サーバー側で一時的なファイル展開エラーが発生した
- プラグインのリリース時に不具合が混入した
実際に公式フォーラムでも同様の報告があったため、個別環境だけの問題ではなかった可能性があります。
後日判明したこと
記事公開後に改めてShortcodes Ultimateの更新履歴を確認したところ、興味深い記述を見つけました。
Shortcodes Ultimate 7.5.3 の変更履歴には、次のような記載があります。
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1 |
/freemius/ フォルダーがない問題を修正 |
今回発生していたエラーは、まさに freemius/start.php が見つからないことによるものでした。
実際のエラー内容は次のようなものでした。
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1 2 |
Failed opening required '.../shortcodes-ultimate/freemius/start.php' |
そのため、今回の障害は個別サイトの設定やサーバー環境の問題ではなく、Shortcodes Ultimate 7.5.1 系統で発生していた不具合に起因していた可能性が高いと考えています。
なお、私が対応した2サイトについては、最新版のShortcodes Ultimateへ更新することで正常に動作するようになりました。
このことからも、修正版では問題が解消されていた可能性が高そうです。
自動アップデートは止めるべき?
今回の事例を見ると、自動アップデートが危険に感じるかもしれません。
しかし、私は自動アップデートを全面的に止めるべきではないと考えています。
WordPressサイトへの攻撃の多くは、更新されていないプラグインやテーマを狙って行われます。
更新を止めることによるセキュリティリスクの方が、一般的には大きいためです。
重要なのは、自動更新を止めることではなく、バックアップや復旧手段を準備しておくことです。
今回の事例から学んだこと
今回の障害で改めて感じたのは、自動更新は便利である一方、ごくまれに予期しないトラブルが発生することもあるという点です。
- 定期的にバックアップを取得する
- FTPで接続できる状態を維持する
- 必要に応じてデバッグログを確認できるようにする
- 更新後はサイト表示を確認する
こうした基本的な対策だけでも、復旧までの時間を大きく短縮できます。
まとめ
今回は、Shortcodes Ultimate更新後にサイトが停止した事例をご紹介しました。
2件とも同じエラーで、どちらもプラグインの再インストールによって解決しました。
WordPressで突然「このサイトで重大なエラーが発生しました」と表示された場合でも、慌てる必要はありません。
まずは画面やログから原因を確認し、問題のプラグインやテーマを特定することが重要です。
私自身、WordPressのトラブル対応サービスを行っており、今回のようなサイト表示エラーや管理画面ログイン不可、プラグイン更新による障害などの調査・復旧にも対応しています。
もし同様の症状でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。