GoogleのNotebookLMを使って「これ、うちのホームページに置けたら最高では?」と考えたことはありませんか。資料を読み込ませると、出典付きで正確に答えてくれるあの体験は、まさに理想の接客AIに見えます。
結論を先に言うと、NotebookLMは公開リンクで「共有」はできますが、ホームページの接客には使えません(2026年8月時点)。この記事では、できること・できないことを正確に整理し、「あの体験を自社サイトで実現する」ための現実的な構成を解説します。
NotebookLMとは:出典付きで答えるAIノート
NotebookLMはGoogleのAIツールで、PDF・ドキュメント・WebページなどをアップロードするとAIがその資料だけを根拠に回答し、回答の各文にどの資料のどの箇所かを示す出典(引用元)を付けてくれます。一般知識で適当に答えるのではなく、渡した資料に忠実——ハルシネーション(もっともらしい嘘)を強く抑えた設計が最大の特長です。
実はこの「資料を根拠に、出典付きで答える」仕組みこそ、当ブログで繰り返し紹介してきたRAG(検索拡張生成)です。NotebookLMは、RAGの体験を誰でも触れる形にした代表例と言えます。
できること:公開リンクで「質問に答える資料集」を共有
NotebookLMは2025年6月からノートブックの公開共有に対応しました。リンクを知っている人なら誰でもノートブックを開き、資料への質問ができます。「質問に答えてくれる説明書」をネット上に置けるようになった、というのは大きな進化です(なお、Google Workspaceの法人アカウントでは公開共有に制限があります)。
マニュアルの共有、勉強会資料の配布、社内ナレッジの整理——こうした「資料を渡したい相手が決まっている」用途にはとても優れたツールです。
できないこと:ホームページの接客に使えない4つの理由

①サイトに埋め込めない。公開リンクは「Googleのページへ移動してもらう」形式で、自社サイトの右下にチャットとして常駐させる埋め込み機能や、一般向けのAPI・ウィジェットは提供されていません(2026年8月時点)。訪問者をサイトの外へ送り出すことになり、接客の文脈が切れます。
②見た目・ブランドを変えられない。画面は完全にNotebookLMのUIで、自社の色・文言・話し方にはできません。
③誰が何を聞いたか分からない。訪問者がどんな質問をして、何に答えられなかったのか——接客改善の宝であるログや分析が手元に残りません。
④接客の導線がない。答えられない質問を有人チャットに引き継ぐ、営業時間外はメールで回答する、見込み客の連絡先を受け取る——「回答の先」にある接客の仕組みは、そもそもNotebookLMの守備範囲外です。
「NotebookLM相当の体験」を自社サイトで実現する構成
では、あの体験をホームページの接客として提供するには何が必要か。答えはサイト設置型のRAGチャットボットです。仕組みはNotebookLMと同じRAG——自社の資料・ページをナレッジにして、出典付きで回答します。違いは「置き場所」と「接客設計」です。
- 自社サイトの右下に常駐し、訪問者はサイトを離れずに質問できる
- 色・文言・AIの話し方をサイトに合わせられる
- 質問ログ・答えられなかった質問を分析してFAQや資料の改善につなげられる
- 答えられない時は有人チャット・メール回答へ引き継げる
当社のEdel AI Hybrid Chatは、まさに「NotebookLM相当の高精度RAGを、あなたのWordPressサイト専用に」という発想で開発したプラグインです。すべての回答に出典リンクが付き、資料にないことは推測で答えません。
使い分けの結論
| 目的 | 最適なツール |
|---|---|
| 社内ナレッジ・資料の理解・要約 | NotebookLM |
| 決まった相手への資料共有(説明書の公開リンク) | NotebookLM |
| 不特定多数の訪問者へのサイト接客・問い合わせ対応 | サイト設置型RAGチャットボット |
よくある質問
Q. NotebookLMは無料で使えますか?
基本機能は無料で使えます(無料枠の範囲)。上位プランでノートブック数や機能の上限が拡張されます。まずRAGの「出典付き回答」体験を知る入口として、一度触ってみる価値は大いにあります。
Q. NotebookLMをiframeでサイトに埋め込めませんか?
公開リンクはログインなしで閲覧できますが、埋め込み用の公式な手段は提供されておらず、Google側の仕様変更リスクも大きいため、実運用はおすすめできません(2026年8月時点)。
Q. 顧客情報を含む資料をNotebookLMや チャットボットに入れて大丈夫ですか?
どちらの場合も「そのAIに質問できる人全員に見られてよい情報か」で判断してください。特に公開リンクやサイト設置チャットは不特定多数が質問できるため、公開してよい情報だけを取り込むのが大原則です。
まとめ
NotebookLMは「出典付きで答えるAI」の体験を広めた素晴らしいツールですが、守備範囲は資料の共有まで。その体験を「接客」としてホームページに常駐させるのがRAG型チャットボットです。
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