2026年9月更新:主要13社の実名・実額の比較表と、規模別の月額目安を追加しました。

AIチャットボットの料金を調べ始めると、多くの方が途方に暮れます。月2,000円のものから月30万円のものまであり、しかも課金の仕組みが会社ごとにバラバラだからです。

この記事では、13社の料金体系を調査した結果をもとに、13社の料金を実名で並べた比較表、費用相場の全体像、そして「料金表の読み方」を解説します。当社もAIチャットボットを提供しているので、自社の実額(初期6万円+月14,800円)も包み隠さず公開し、どの価格帯に何が含まれるのかを正直に整理します。

費用相場の全体マップ(4つの価格帯)

AIチャットボットの費用相場マップ(シナリオ型・生成AI型・エンタープライズ・自前構築の4つの価格帯)

まず全体像です。AIチャットボットの費用は、大きく4つの帯に分かれます。

  • シナリオ型(月2,000円〜1万円台)——選択肢ボタン式。安いがAIではなく、想定した質問にしか答えられない
  • 生成AI型・中小向けSaaS(月1.5万〜8万円)——自社の情報に答えるAI。中小企業の現実的な選択肢はここ
  • エンタープライズ(初期30〜100万円+月10〜30万円)——FAQ設計や運用コンサルまで込みの大型導入
  • 自前構築(年1万円台〜+自分の工数)——プラグインや自作。最安だが、設定・精度調整・保守が全部自分の仕事になる

【実名比較】主要13社のAIチャットボット料金一覧(2026年)

まず結論となる表です。「初期費用」「月額」「何で課金されるか」「AI利用料が込みか」「契約の縛り」の5点で並べました。価格は2026年7月時点の各社公開情報にもとづきます(税込表記の会社はそのまま、非公開の会社は相場や公開事例からの目安)。最新の金額は各社サイトでご確認ください。

サービス タイプ 初期費用 月額 課金の軸 AI利用料 契約の縛り
Chat Plus 汎用・段階型 0円 1,980円〜(生成AI機能は54,000円〜) プラン・サイト数・ID数 プランに含む 月契約可(10日無料)
DSチャットボット 汎用・ページ数課金 0円 5,500円(50p)〜28,050円(300p) 学習ページ数 込み 最低6ヶ月
Tebot 汎用・方式別 0円 シナリオ9,800円/Q&A 45,000円/生成AI 80,000円 AIの方式 込み シナリオは年契約のみ(14日無料)
Edel AI Hybrid Chat(当社) WordPress専用・RAG型 60,000円(構築代行込み)
※2026年10月31日まで、即席デモ経由の先着5社は0円
14,800円 定額(月3,000回まで) 込み 月単位で解約可
SELFBOT 生成AI・社内ナレッジ寄り 要問合せ 150,000円〜+従量 利用量 従量 要問合せ
KUZEN LINE販促・CRM 0円 非公開 非公開 要問合せ
sAI Chat エンタープライズ 30万〜100万円(目安) 10万〜30万円(目安) 個別見積 込み 年契約が一般的
MOBI BOT エンタープライズ 30万円〜 150,000円〜 個別見積 込み 年契約が一般的
AI Messenger エンタープライズ 50万円〜(FAQ設計代行込み) 150,000円〜 個別見積 込み 年契約が一般的
AIさくらさん アバター接客 90万円〜(目安) 380,000円〜(目安) 個別見積 込み 年契約が一般的
PKSHA ChatAgent エンタープライズ 非公開 非公開(数十万円〜が相場) 個別見積 込み 要問合せ
HiTTO 社内向け 非公開 非公開(管理者数課金) 管理者数 込み 要問合せ
HRBrain AIチャットボット 社内向け(HRBrain付帯) 非公開 非公開 要問合せ

表から読み取れることは3つです。①「初期費用0円」の会社は、初期設定を自分でやる前提であること(DS・Chat Plus・Tebot)。②「月額○円〜」の入口価格と、生成AIで自社情報に答えさせる価格は別物であること(Chat Plus は1,980円〜でも生成AIは54,000円〜、Tebot は9,800円〜でも生成AIは80,000円)。③エンタープライズ帯は初期30万〜100万円+月10万円以上で、中小企業の選択肢とは価格帯が完全に分かれることです。WordPressサイト向けに絞った比較はWordPress対応AIチャットボットの比較記事にまとめています。

なぜ比べにくいのか:課金の「軸」が会社ごとに違う

相場が分かっても料金表が比べにくいのは、各社が違うものさしで課金しているからです。実在するパターンを挙げます。

①ページ数課金——AIに覚えさせるページ数で価格が変わる方式。例えば50ページで月5,500円、300ページで月28,050円。サイトが育つほど料金が上がるため、将来のページ数で見積もる必要があります。

②プラン・機能課金——入口は月1,980円でも、生成AI機能を使うと月54,000円〜、という段差型。「チャットボット月1,980円〜」の広告表記だけでは判断できません。

③方式課金——シナリオ型なら月9,800円(年契約のみ)、生成AI型なら月80,000円のように、AIの賢さで価格が分かれる方式です。

④従量課金——月15万円〜+利用量に応じた追加費用。社内ナレッジ用途など大規模向けに多い方式です。

どの会社がどの方式かは、上の実名比較表の「課金の軸」の列で確認できます。

見落としがちな「3つの追加費用」

1. AI利用料が込みか、別か。生成AI型は回答のたびにAIの利用料(API費用)が発生します。これが月額に含まれる会社と、自分でAPIキーを取得して別払いする会社があります。別払いの場合、アカウント管理・残高管理も自分の仕事です。

2. 「初期費用0円」の意味。初期0円はお得に見えますが、多くの場合「初期設定はご自身でどうぞ」という意味です。資料の整理・登録・精度調整を誰がやるのかは、金額より重要な確認ポイントです。逆に初期費用がある会社は、その中身(構築代行・チューニング)を確認しましょう。

3. 契約の縛り。最低6ヶ月契約、年契約のみ、といった縛りは珍しくありません。月単位で解約できるかは、「試して合わなければやめる」ができるかどうかの分かれ目です。

【実額公開】当社の場合:初期6万円+月14,800円

相場を語るなら自社も開示すべきなので、実額を書きます。当社のEdel AI Hybrid Chat(WordPress専用・RAG型)は初期費用60,000円+月額14,800円(税込)。1年間の総額で237,600円です。

月額にはAIの利用料(月3,000回まで)・サーバー運用・保守・資料の更新代行まで含まれ、APIキーの取得は不要です。初期費用の中身は導入代行で、資料の整備・登録・精度チューニング・検収までを当社側で行います。つまり「初期0円=自分でやる」の逆側の設計です。生成AI型の帯(月1.5万〜8万円)の下限に近い価格で、込み込みにしている——というのが正直な自己紹介です。

なお、2026年10月31日までの期間限定で、即席デモ(記事末で案内)を経由してお申し込みいただいた先着5社は初期費用を0円にしています。月額は据え置きです。導入事例を増やしたい時期のため、値引きではなく期限と枠で区切っています。

結局いくら? 規模別の現実的な月額の目安

こんな会社・サイト 現実的な帯 月額の目安 初年度総額の目安
店舗・教室・士業など(ページ数50〜300、問い合わせは料金・営業時間・予約が中心) 生成AI型・中小向け 1.5万〜3万円 20万〜40万円
ECや複数拠点(ページ数300以上、商品・在庫の質問が多い) 生成AI型・上位プラン 3万〜8万円 40万〜100万円
コールセンター代替・全社FAQ(数千件のFAQ、運用コンサル込み) エンタープライズ 10万〜30万円 150万〜460万円
とりあえず窓を置きたい(AIでなくてよい) シナリオ型 2千〜1万円 2.4万〜12万円

中小企業の多くは1行目です。月1.5万〜3万円で「AI利用料込み・構築代行込み・月単位解約」が揃うかが、この帯での分かれ目になります。

1年総額で比べる(見積もりの型)

選択肢 1年総額の目安 含まれるもの
シナリオ型SaaS 約2.4万〜12万円 ツールのみ(AIなし)
生成AI型SaaS 約20万〜100万円 会社により構築代行・AI利用料の有無が分かれる
エンタープライズ 150万〜460万円 FAQ設計・運用コンサル込み
自前構築(プラグイン) 1〜2万円+自分の工数 ツールのみ。構築・調整・保守は自分

比べるときの鉄則はひとつ、「月額」ではなく「1年総額+そこに含まれる作業」で並べることです。月額が安くても、AI利用料が別・構築が自分・6ヶ月縛り、を足すと逆転することは珍しくありません。

契約前のチェックリスト5項目

  • AI利用料(API費用)は月額に込みか別か。別なら誰が管理するか
  • 初期構築(資料整理・登録・調整)は誰がやるのか
  • 回答の上限(回数・ページ数)と超過時の扱い
  • 答えられない質問への振る舞い(嘘をつかないか・人へつなげるか)
  • 契約の縛り(最低期間・解約条件)

よくある質問

Q. 無料で使えるチャットボットではだめですか?

「チャット窓を置くだけ」なら無料でも可能です。ただし自社の情報に正確に答えさせる機能は各社とも有料の領域です。詳しくは無料プラグイン5選の記事で検証しています。

Q. 従量課金が怖いのですが、費用が青天井になりませんか?

回数上限つきの定額プラン(超過時は事前案内)を選べば、青天井は避けられます。API従量を自分で払う方式の場合は、利用上限の設定(プロバイダー側の機能)を必ず入れておきましょう。

Q. 自作すれば一番安いのでは?

ツール代だけ見れば最安ですが、開発と調整の人件費を含めると逆転します。当社が実際にRAGチャットボットを自作したときの経験を自作の現実の記事に書いているので、検討中の方はご覧ください。

Q. 初期費用0円のサービスは、本当に無料で始められますか?

料金としては無料ですが、資料の整理・登録・精度調整・答えられない質問の対処を自分でやる前提です。担当者の時間を工数として見積もると、初期費用を払って構築代行してもらう方が安くつくことも珍しくありません。「初期費用0円」は「自分でやる」の言い換えだと考えて比べてください。

Q. 月額1万円以下でAIチャットボットは導入できますか?

シナリオ型(選択肢ボタン式)なら可能です。ただし自社の情報を読み込んで自由な質問に答える生成AI型は、13社中どこも月1万円以下では提供していません。生成AI型の下限は月1.5万円前後で、そこにAI利用料や構築代行が含まれるかで実質の価格が変わります。

まとめ:相場より「何が含まれるか」、そして自分のサイトで試すのが一番早い

AIチャットボットの費用は、シナリオ型の月数千円からエンタープライズの月数十万円まで幅があります。中小企業の現実解は生成AI型(月1.5万〜8万円)の帯で、この中での違いは金額よりも「AI利用料込みか・構築を誰がやるか・嘘をつかない設計か・月単位で解約できるか」に表れます。

とはいえ、料金表を読み比べるより、自分のサイトの情報で実際にどう答えるかを見るのが一番早い比較です。当社では、貴社サイトのURLとメールアドレスを入れるだけで、公開ページを読み込んだ専用AIチャットの体験ページを数分で自動作成しています。出典リンク付きで答え、書かれていないことは「記載がありません」と正直に答えます。費用はかからず、売り込みもしません。

▶ 貴社サイト専用のAIチャットを無料で作ってみる(入力はURLとメールだけ)

この記事を書いた人

矢部 敦

矢部 敦合同会社Edel Hearts 代表

WordPress専門の開発会社を経営。プラグイン開発・カスタマイズ・保守を専門とし、18時間におよぶUdemyのWordPress講座を開講。出典付きで回答するAIチャットボット「Edel AI Hybrid Chat」開発者。著書『WordPress はじめての最小プラグイン』(Kindle)。本ブログの記事は、実際の開発・運用で得た一次情報をもとに執筆しています。会社情報はこちら

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