WordPress 7.1では、一時期「クラシックブロックが使えなくなるのではないか」という話題が広がりました。いまもClassic Editorプラグインやクラシックブロックで運用している方にとっては、今後も使い続けられるのか気になるニュースだったと思います。

結論からお伝えします。WordPress 7.1でも、クラシックブロックは消えません。一度は挿入画面から非表示にする変更が検討されましたが、その方針は撤回されました。この記事では、何が起きたのか、Classic Editorプラグインとの違い、そして「今すぐ移行すべきか」を、WordPressを専門に扱う立場から整理します。

ブロックエディターの中に従来型の編集画面(クラシックブロック)が引き続き残っていることを示すイメージ

WordPress 7.1でもクラシックブロックは使える

まず結論です。WordPress 7.1でも、クラシックブロックはこれまでと同じように使えます。2026年7月7日、WordPress公式の開発ブログで、挿入画面から非表示にする変更を撤回することが発表されました。そのため、クラシックブロックは引き続き次の場所から追加できます。

  • ブロック挿入画面
  • ブロックライブラリ
  • スラッシュコマンド(/ で呼び出す入力)
  • ブロック検索

すでに投稿内で使っているクラシックブロックも、そのまま利用できます。WordPress 7.1へのアップデートに備えて、クラシックブロックを別のブロックへ変換したり、投稿を修正したりする必要はありません。公式の告知は「The Classic block stays in the Inserter for WordPress 7.1」で確認できます。

そもそも何が起きた? 当初は非表示にする予定だった

今回の騒動のきっかけは、2026年5月に公開されたGutenberg 23.1です。ここで、クラシックブロックを新しく挿入しにくくする実験的な変更が追加されました。ただし、これは「削除」ではなく「新規挿入の導線を減らす」変更で、対象はブロックエディターの挿入画面だけでした。

誤解されやすいポイントなので整理しておきます。当初の変更案でも、次のようなことは起きない想定でした

  • 既存のクラシックブロックが削除される
  • 投稿内容が自動的にブロックへ変換される
  • クラシックブロックが表示できなくなる
  • Classic Editorプラグインが使えなくなる

つまり当初から、狙いは「新規投稿でクラシックブロックを追加する導線を減らし、通常のブロックへ移行を促す」ことでした。詳細は「What’s new in Gutenberg 23.1」にまとまっています。

なぜクラシックブロックの非表示案は撤回されたのか

撤回の背景を一言でいえば、「まだ多くの利用者が必要としている機能を、単純に見つけにくくするのは問題だ」と判断されたからです。WordPressには、いまもクラシックエディターを中心に運用されているサイトが数多くあります。ブロックエディターを使っているサイトでも、次のような理由でクラシックブロックが使われます。

  • HTMLをまとめて編集したい
  • 従来のTinyMCEエディターに慣れている
  • 独自の装飾やショートコードを直接入力したい
  • 過去の記事と編集方法を統一したい
  • クラシックエディター向けのプラグインを利用している

そこで開発チームは、強制的に使いにくくするのではなく、「通常のブロックへ自然に移行できる環境を整える」方向へ方針を変えました。今後は、クラシックブロックから通常ブロックへの変換精度の向上、複数ブロックの一括変換、TinyMCEを必要な場面だけ読み込む改善などが検討されています。無理に廃止するのではなく、利用者が「もう要らない」と感じられる状態を目指す——これが現在の方針です。

混同注意:クラシックブロックとClassic Editorは別の機能

今回のニュースで最も誤解されやすいのが、クラシックブロックとClassic Editorプラグインは別物だという点です。名前が似ていますが、使う画面も仕組みも違います。

クラシックブロックとは

クラシックブロックは、ブロックエディターの中で使う「ブロックの一種」です。ブロックエディターを開いた状態で、投稿本文の一部分だけを従来型の編集画面で書けます。構造はこうです。

投稿全体はブロックエディターですが、その中の一部分だけがクラシックエディター風になる、というイメージです。

Classic Editorプラグインとは

一方のClassic Editorは、WordPress公式チームが提供するプラグインです。有効化すると、投稿・固定ページの編集画面そのものを、従来のクラシックエディターに戻せます

今回WordPress 7.1で非表示が検討されていたのは、あくまでブロックエディター内の「クラシックブロック」のほうです。Classic Editorプラグインで編集画面ごと戻している運用には、直接関係する変更ではありませんでした。

左=ブロックエディターの中の一部分だけがクラシックブロック、右=編集画面全体を従来型に戻すClassic Editorプラグイン、という違いを示す図解

Classic Editorプラグインは今後も使えるのか

結論として、Classic Editorがすぐに使えなくなる状況ではありません。Classic EditorはWordPress公式チームが管理するプラグインで、いまも非常に多くのサイトで使われています。2026年にもアップデートが行われ、WordPress 7.0で発生した管理画面の表示問題などが修正されました。公式プラグインページを見ても、現時点でサポート終了日や利用できなくなる具体的な日程は発表されていません。

ただし、正直にお伝えすべき事実もあります。WordPress本体の開発は、ブロックエディターを中心に進んでいます。新しい編集機能やデザイン機能の多くは、ブロックエディターを前提に作られています。今すぐ使えなくなるものではありませんが、長期的にはブロックエディターがWordPressの標準であり続けるという前提で運用を考えておくのが現実的です。

使い続けてよいサイト/移行を検討したいサイト

私たちEdel Heartsが制作や保守で関わるサイトにも、クラシックエディターで安定して運用されているものは少なくありません。その経験からお伝えすると、すべてのサイトが急いでブロックエディターへ移行する必要はありません。大切なのは、サイトの状況に合っているかどうかです。判断の目安を表にまとめました。

Classic Editorを使い続けてよいサイト ブロックエディターを検討したいサイト
文章中心のブログを運営している 新しくWordPressサイトを制作する
HTMLを直接編集することが多い ブロックテーマ・サイトエディターを使う
クラシック前提のメタボックスを使用している ブロックパターンやGlobal Stylesを活用したい
クライアントが従来の編集画面に慣れている 複数人でレイアウトを編集する
既存サイトの保守・更新が中心である 今後数年運用する予定のサイトを新規に作る

すでに安定運用されているサイトでは、編集画面を変えることでかえって作業ミスや操作の混乱が起きることもあります。テーマやプラグインに問題がなく、必要な編集ができているなら、無理に移行しなくて構いません。逆に、新規サイトはとくに理由がなければブロックエディターを基本に設計したほうが、将来の対応はしやすくなります。

既存のクラシック記事を、急いで変換する必要はない

WordPress 7.1への更新を理由に、過去の記事を慌ててブロックへ変換する必要はありません。クラシックエディターで作った投稿も、クラシックブロックを使った投稿も、7.1で引き続き表示できます。無理に変換すると、次のような崩れが起きることがあります。

  • HTML構造が変わる/余白やレイアウトが崩れる
  • ショートコードの位置がずれる
  • 独自の装飾が解除される
  • 改行や段落の形式が変わる
  • テーマ独自のCSSが適用されなくなる

もし変換するなら、必ずバックアップを取り、テスト環境で表示を確認してからが鉄則です。投稿数が多いサイトは、一括変換せず「新しい記事から少しずつブロックにする」進め方もあります。私たちも、WordPress本体のアップデートは本番へ直接あてず、まずローカルやステージング環境で確認することを徹底しています。安全なアップデートの進め方もあわせてご覧ください。

まとめ:慌てず、サイトの状況に応じて使い分ける

WordPress 7.1では、クラシックブロックを挿入画面から非表示にする案が一度検討されましたが、2026年7月7日に撤回されました。7.1でもクラシックブロックは引き続き使えますし、今回の案はそもそもClassic Editorプラグインを対象にしたものではありません。現在Classic Editorを使っているサイトも、更新を理由に急いで移行する必要はありません。

とはいえ、WordPressの今後の開発はブロックエディターを中心に進みます。既存サイトは安定性を優先してClassic Editorを継続し、新規サイトはブロックエディターを採用する——このように状況で使い分けるのが、いちばん現実的な判断だと考えています。

「アップデートで表示が崩れないか不安」「クラシックからブロックへ、どう移行すればいいか相談したい」という場合は、WordPress専門のEdel Heartsにお任せください。既存の運用を壊さない形で、移行の要否から一緒に整理します。

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